Tさんへ
つきあい始めて間もない頃、ドライブ先でお昼にあゆの塩焼きを食べた時のことです。私自身、魚の食べ方は下手なほうではないと思っているし、その時もそれなりに食べ終えたつもりでした。ところが、彼は私のお皿を見て、「その魚食べていい?」と声をかけるや否や、残りを食べ始めたのです。親から食べ物については厳しく言われて育ったのかもしれませんが、まだつきあいの浅い私にしてみれば、遠慮のある相手が、いわば食べ残しを躊躇なく食べられるということが、驚き以外のなにものでもありませんでした。私を車に乗せてくれる時には、いつも助手席のドアを開け閉めしてくれる人でした。彼は今、どこでどうしているのでしょう?!万感の思いを込めて、Tさんに小柳ルミ子さんの「星の砂」をプレゼントさせて下さい。
広島県 ラジオネーム?「和高万里」さん
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