私にとっての父の想い出は、ずっとずっと幼い頃、父に連れられて家からさほど遠くない林の中に、見事に実ったあけびを採りに行ったことでした。今では貴重品のように売られていますが、当時は自然も豊かで、ちょっと足を伸ばせば割と身近にあったのです。まだ背丈の低かった私にあけびを採り、「ほら食べてごらん」と渡してくれた時の父の誇らしげな笑顔。食べてはみたものの、妙な触感が今でも忘れられません。それが後にも先にも3歳の時に他界した父との想い出の一ページです。不思議に覚えているものですね。リクエストは季節にちなんだ童謡の「夏は来ぬ」をコーラスでお願いしたいと思います。
山梨県大月市大月町真木 ラジオネーム「ミント」さん
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