私の中の父の記憶は断片的にしか残っていません。私が幼い頃に両親が離婚をしたため、それ以来、父と会うこともなくなりました。その数少ない記憶の中で印象に残っているのが夕日の公園の中で私がジャングルジムで遊んでいる姿を、父が優しく見守っている風景です。それまでの生活の中で、父は父なりに役目を果たそうとしていてくれたみたいですが、私も子供なりに両親の微妙な関係を感じ取っていたので、ふだんはどこか父を避けていました。あの夕日に照らされた公園のひとときだけが、最も父と娘らしい姿だったのかと今は思います。今はそれぞれに家庭があり、私も今の父に心から感謝しています。杉村尚美さんの「サンセットメモリー」をリクエストします。
千葉県木更津市久津間 ラジオネーム「オリーブ畑」さん
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