母へ
母は、テレビやラジオから「高校三年生」のメロディーが流れてくると、決まって「この曲は私が高校の時に流行っていて、卒業式の時にみんなで歌ったのだ」と言い、合わせて歌い出します。母は保育士になるのが夢だったようですが、高校在学中に母親、つまり私の祖母が病気になって手術をすることになったために、夢をあきらめて就職し、家業の農業を手伝う道を選びました。当時は健康保険の利かない検査も多く、祖父は畑を売ってお金を工面したそうです。今年も高校時代のクラスメイトからの年賀状を懐かしそうに見ている母へ、舟木一夫さんの「高校三年生」をお願いします。
熊本県益城町 ラジオネーム「マリー」さん
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