亡き父へ
29歳で旅立った父は、インド航路の船に乗っていた船乗りでした。南国周りだった父は、今では珍しくありませんが、マンゴーなどのフルーツをよくおみやげに持って帰ってくれたものです。何ヶ月に一度しか帰らない父を、小学生の私は不思議でなりませんでしたが、父がよく履物を揃えていたのを覚えていて、そうや、友達がらんぼうに脱ぎ捨てて上がったりした靴を、お父さんはきちんと揃えていたなと思いました。女の私は、子供心に父からそういう気づかいや行儀を教えられたのです。私が1年生の3学期の春間近な頃、急性疾患で短い一生を終えた父にこの曲を贈りたいです。お父さん、ありがとう。
大阪市平野区 ラジオネーム「パープル」さん
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