妻へ
これまで過ごしてきた人生を振り返ってみると、学生時代の恩師・友人、就職してからの先輩・同僚、取引先の皆さんと、大勢の方にお世話になりましたが、なんと言っても私の人生を支え、共に歩んでくれている私の妻に感謝したいと思います。高校時代のクラスメートと25歳の時に結婚。無一文からのスタートでしたが、妻は私の両親に優しく、弟妹たちとも仲良くしてくれ、貧しいなりに頑張っていたところ、3年目に長女が生まれました。ところが、その直後に勤務先が倒産し、やっと転職したものの、月収がそれまでの40%に激減し、つらい時期を過ごしました。私は働くだけでしたが、妻は内職やパートで助けてくれ、その後長男にも恵まれ、我が家を持つこともでき、現在は二人の子供も大学を卒業して、独立しています。70歳を過ぎた今、妻は病気がちな私の老母の世話までしてくれています。先日、そんな妻に、「結婚46年、我々の財産は貧乏と辛抱しかない。私はのん気で適当な性格だが、お前は我慢と努力で家庭を維持し尽くしてくれている」と申しましたら、妻は私に、「あなたは71歳になった今年の2月まで頑張って働いてくれたのだから」と笑顔で返してくれました。料理上手、清潔好きでまめに掃除をし、花好きで、不平や不満を言わず、いつも明るく和やかに笑顔で振舞ってくれる我が妻に感謝感謝。長生きしてくれることを願って、好きな曲であるマントヴァーニの「魅惑の宵」を贈ります。
高知市 ラジオネーム「土佐の銀杏」さん |