妻へ
お便りいたします。学校を卒業し、就職した職場で彼女は働いておりました。初めは、あまりその存在を気にもとめていなかったのですが、しばらくしてからなんとなく彼女のことが気になってきました。これが恋なのかと思いながら、日々を過ごしておりました。ある日、思い切って彼女を喫茶店に誘い出しました。さりとてさほど話すこともなく、コーヒーを飲んでいる二人でしたが、その時、店の中にチェリッシュの「白いギター」が流れていたのを憶えています。その後、紆余曲折ありましたが、彼女と結婚しました。照れくさいですが、「白いギター」をわが妻に贈りたいと思います。よろしくお願いします。
北海道旭川市 小室光明さん |