一つ上の先輩のAさんへ
私の高校生の時の想い出です。私たちの学校は集会室が校舎から離れたところにありました。その日は午後から雨。学園祭の準備会が集会室で行なわれることになりましたが、傘を持っていない私は、集会室まで渡れないで困っていました。その時です。奇跡が起こり、私が大好きだった一つ上の先輩のAさんが、私を傘に入れてくれ、私は集会室まで50mの距離を相合傘で渡れたのです。もう天にも昇るような気持ちでした。高校時代はあまりよい想い出はありませんが、あの時のことだけは最高の想い出でしたし、大嫌いな雨もあの時だけは、なぜかとてもやさしく感じました。卒業後のAさんのことはまったくわかりません。東京の大学に行ったらしいと聞きましたが、どうしているかな。きっとやさしいお父さんになっているだろうと思います。あの時のAさんの想い出を胸に、八神純子さんの「みずいろの雨」をリクエストします。
三重県松阪市 ラジオネーム「マーガレット」さん |