ふるさとの母へ
ふるさとの母に贈りたい！私が中学生の頃、将来の夢とか具体的に考えられず、ただ私は、テレビやラジオから流れる歌謡曲が大好きな平凡な中学生でした。私の家は専業農家で、朝早くから夜暗くなるまで、畑や田んぼの仕事で一生懸命だった両親。時には土まみれで化粧なしの日焼けした母の姿が恥ずかしいと思うこともありました。家の仕事もかなり強要されて、「あ〜あ、いやだなあ」と言葉に出たこともしばしば・・・。仕事だけで全く余裕のなかった母ですが、ラジオで私が聴いていたこの「赤い風船」を「一緒に歌おう！」と言い出しました。「歌えるの？」と半分バカにしたような私。ところが、母は立派に私とデュエットを１回で成功させました。とてもかわいい声で。あれから３５年、相変わらず、畑や田んぼに出て元気に働く７７歳となった母。思い出の曲を母に！
鹿児島県薩摩川内市
早坂友子さん
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