本当は好きだったK君へ
「僕のことが好きなのならつきあってもいいですよ。AさんやBさんなんかよりあなたの方がずっといいと思っているのですから」という手紙を貰いました。K君のことは大好きだったので、とても嬉しかったのですが、「好きだからつきあって」ではなく、「僕のことが好きならつきあってあげてもいいよ」というニュアンスだったこと、またAちゃんやBちゃんと比べられたことにカチンときて、返事をせずにいました。AちゃんとBちゃんは活発な子で、消極的だった私は彼女たちにコンプレックスを抱いていました。それを見透かされたのも恥ずかしかったのです。とはいえ、彼のことがやっぱり好きでした。それを伝えたい。でも、返事をするタイミングも方法も見つけられないまま卒業。中学では同じクラスになれず、話すこともなくなりました。そして、その後もずっと好きでしたが、結局、その思いを伝えられずに別々の高校へ。文化祭で再会しても、何も言えませんでした。三十年近く経った今でも後悔しています。もし小学校の同窓会が開催されたら、あの時の正直な気持ちを伝えたいです。彼が好きだといって校内放送で流していた「オネスティ」をリクエストします。
栃木県小山市 ラジオネーム「らっぴい」さん |