父へ
三十一年前、私は十五歳で、親元(島)を離れ、働きながら定時制高校に通っていました。当時、島から福岡市内まで片道3時間ほどかかっていたのですが、父は獲りたての魚を時々私に届けてくれました。思えば、両親に反抗ばかりして来ました。いま息子がその頃の私と同じ年になり、三十一年前の両親の気持ちが少し理解できるようになりました。そんな両親は2月に金婚式を迎えます。いつまでも現役で美味しい魚を獲ってほしいと思います。たぶん両親は金婚式のことは忘れていると思うのですが、父の好きな村田英雄さんの「夫婦春秋」をリクエストします。
福岡市早良区 ラジオネーム「ドーナッツママ」さん |