マスターとKちゃんへ
昭和46,7年頃、よく友達と一緒に出かけた店のマスター自らが歌う新宿の弾き語りのスナックで、アルバイトをしていたKちゃん。彼女はその店のマスコットというか看板娘のように、お客さんから愛されていました。そのKちゃんが、ある日、その頃流行ったマスターの歌う「別れのサンバ」という曲を聞いてぽろぽろ涙をこぼしているのです。あとでマスターにそっと聞いたら、どうも失恋をしたとのこと。私は、Kちゃんのような純な子をふる奴がいることに、若気の至りでお門違いながら無性に腹がたったのを覚えています。その後、しばらくしてKちゃんが店を辞めると、なんだか少しずつその店へ行く回数が減り、そうするとますます行きづらくなり、足が遠のいてしまいました。それから7年くらいたってその店に行くと、別の店になっていました。なにか若い頃の想い出が消えてしまったようで、心にぽっかりと空洞が出来たようでした。リクエスト、その店のマスターとKちゃんに、長谷川きよし?の「別れのサンバ」を贈って下さい。※マスターも元気なら70を越えていると思います。
千葉県印西市 ラジオネーム「ツモロー」さん |