昔の彼。もしかしたら、当時の私へ
この曲を贈りたいのは昔の彼。もしかしたら、当時の私自身へかもしれません。高校卒業後、東京の専門学校へと進路を決めた私が、一つ年上ですでに働いていた彼にそのことを告げると、「俺の友達がこの曲の逆バージョンで彼女と別れちまったからやめてほしいな」って言われたんです。でも、私は「そんなことないよ。通うんだしさ」と決めた通りにしてしまいました。しかし、夏休み前にはすでに新しい本当の恋をしてしまって・・・正直、勉強時間も長いし、少しは遊んで帰りたいし、片道2時間以上かかるし、電車の本数も少ない田舎の家は寝に帰るだけで、父親とさえ顔を合わさない毎日。同じ目標を持った専門学校のクラスメートとの密度が上がるのは必然だった気がします。思えば、自分でも信じられないくらい冷静に、いつもどおり会った後に、ちゃんとウソなしに、シンプルに「別れよう」と告げた私。いつものバイバイをゆっくりと「さようなら」したことで・・・。彼はきっと覚悟して、最後まで普通に私と会ってくれたんだな〜やっぱり彼の方が大人だったんだな〜と今思い出します。
静岡県伊豆市 ラジオネーム「伊豆市のちいちゃん」さん |