お世話になった中学の先生方へ
私は1971年に中学を卒業し、福岡市から集団就職で広島県東部の田舎町へ就職しました。私が中学二年の6月に両親が蒸発し、兄弟三人は祖父母の家に引き取られました。当時成長期だった私はというと、いつもお腹をすかせて、朝礼では毎度のように貧血を起して倒れていました。そんな私の事情を心配して、その当時の担任だった松原先生がそっと私に二百円を手渡し、「好きなものを買いなさい」と言ってくれました。恥ずかしさと情けない思いが交錯したと同時に、怖いと思っていた先生の優しさに触れ、思わず泣いてしまいました。親のいない私を、先生方は温かく見守って下さいました。おかげで私はグレることもなく、無事に定時制高校も卒業し、今は三人の孫にも恵まれて幸せに暮らしています。昨今は教師の方々も大変ですが、頑張ってほしいと思います。
岡山県倉敷市のラジオネーム「まるめろ」さん |