今は亡きおじいちゃん、おばあちゃんと両親へ
子供の頃、夏休みに信州の田舎に行く時に、父にねだって、ホームの売店で冷凍みかんを買ってもらい、それを汽車の中で食べたのを思い出します。皮まで凍っていて剥きにくくて、はがして食べると、歯がしびれるくらいに冷たくて、ものすごく甘くて、決して美味しくはなかったけれど、どこか不思議な味で、田舎に行く時はいつもそれを食べるのがクセみたいになっていました。田舎といっても、それは母方のおじいちゃん、おばあちゃんが東京に出てくる前に生まれ育った田舎だったので、最後に行ったのは中学生の頃くらいまでで、祖父母や両親の亡くなった今ではもう知っている人もほとんどなく、私の田舎はこの東京です。でも、あの頃、食べたあの冷凍みかん、もう一度食べてみたいな。
横浜市港北区のラジオネーム「初恋の味」さん |