高校の同級生Ｋくんへ
部活の部長だったＫくんには、私が苦手としていた数学を教えてもらったり、部活の内容を話し合ったりするうちに、次第に仲良くなりました。先生や仲間から頼りにされるタイプのＫくんでしたが、どちらかというと裏方の仕事をこつこつこなすタイプの私のことをずいぶん評価してくれていました。私のとっても心の支えというか、とても安心できる相手でした。卒業する間際、帰りが一緒になった時、急に、「お互い３０歳になっても独り身だったら一緒になろうか」と提案されました。実は思いを寄せていてくれたそうなのです。でも、当時、私には付き合っている人がいたので、「そうなったらよろしくね」としか言えなかったのですが・・・いよいよ今年、その３０歳を迎えます。４年前に私が、３年前に彼が、それぞれ最愛の伴侶を得たので、その約束は叶いませんでした。友人というには大きいけれど、恋人や家族になることはできなかったＫくん。私の存在を認めてくれ、温かく見守ってくれていた事実が、今でも私の心をほっこり温めてくれます。今でも近況報告の際には、気遣いのある言葉を届けてくれるジェントルマンな彼。国内だけでなく、海外も飛び回って忙しく働いている彼と、彼の家族がこれからも幸せであってほしいと願っています。温かい思い出をありがとう。これからもどうぞよろしく。あの約束をした日、ＢＧＭで流れていたこの曲を贈りたいと思います。
静岡県浜松市浜北区のラジオネーム「ひな」さん |
