3・11で被災された子供たちへ
「さくら」の歌は数多くありますが、これほど心に染みる歌はないと思います。東日本大震災でお見送りもお出迎えも、そして、さよならも出来ないままになってしまった子供たちに、ぜひぜひ届いて欲しい歌です。森山さんが美しく格調高く歌っているので、きっと遠くまで届くこととお思い増す。今でも卒業式のことは鮮明に覚えています。最後のクラス写真には、みんなの涙や笑顔と一緒に満開の桜が写っていました。帰り道、これで会うのが最後になるかもしれないあの子と、桜並木の下で別れました。春という季節は、始まりの季節であると同時に、別れの季節でもあります。人は幾度も別れの悲しみを背負って強くなっていく、そんな歌なのかもしれないですね。この歌を聴くとあの青春時代が走馬灯のように思い出されます。
愛知県額田郡幸田町の林幸博さん |