千葉県酒々井町「開運団地」…10日以上浸水が続く

千葉県酒々井町「開運団地」…10日以上浸水が続く

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毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。

今週の「防災アワー」、台風25号の影響でまたも大雨災害に見舞われた千葉県ですが、いまだ浸水が続いている酒々井町「開運団地」の状況をお伝えしました。


取材させていただいたのは10月1日(木)です。9月21日の夜浸水してから10日以上経っていましたが、いまだ住宅13軒が床上浸水して一帯の道路が広く冠水していました。深い所では大人の胸の高さまで水が溜まり、道路のオレンジ色のミラーは下半分が沈み、車も水没していました。

家が浸水したままで、公民館の避難所に避難されている女性は「床上、ソファのテーブルまで水が来ていた。家の中のものは全てだめですね。2階のものも湿気で…想像するのもいや。一瞬にして日常生活が失われた。涙も出ない、ほんとに涙も出ないってこういうことなんだと…」
地区の副班長の男性は「生活は大変。外につながる道路が今も水没。開運団地の人は山道を通って、歩いて買い物や勤めに行っている状況。13軒が床上浸水、2軒は水が迫っている状況。原因となった土砂を取り除こうにも地盤が緩んで重機が近寄れない。水が引くのを待つしかない」
80歳だという男性は「定規を立てて、2㎝下がった1㎝上がったと一喜一憂している。この年になって水のこわさを初めて知った」と話していました。

酒々井町によりますと10月1日現在、10世帯20人ほどが公民館の避難所に身を寄せているということです。
この水が引かない原因は「盛り土」の崩落です。団地の近くを流れる馬橋川(排水路)が土砂でせき止められて水が流れなくなってしまったということです。
酒々井町によりますと、この盛り土は2016年に再生土として業者が上流・下流2カ所に置きました。熱海の崩落事故をきっかけに調査が行なわれ「危険」と判断され、町は業者に撤去を要求。しかし撤去しないため下流の方は酒々井町が代執行して今年2月から撤去作業を始めたそうです。今回は上流の盛り土が崩落し、土砂の撤去については現場の地盤が緩んでいて重機が全く入れず作業ができないとのこと。取材した日は4台のポンプ車が動いていましたが復旧の見通しは立っていないということです。一日も早く住民が元の生活に戻れることを願うばかりですが、こういった盛り土は全国に存在しているとみられます。
総務省によりますと、2021年7⽉の静岡県熱海市での⼟⽯流災害を踏まえ、全国の都道府県が実施した「盛⼟総点検」(約3.6万か所)の結果、必要な災害防⽌措置の実施が確認できなかった盛⼟は約500か所にのぼったということです。その後定期的な「経過観察」や「滑動崩落防⽌⼯事」が実施されていない事例も多くあるようです。詳しくはこちら
きょうの「防災アワー」聞き逃した方はradikoでぜひお聞きください。

気象予報士・防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子






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