なぜ円安は止まらないのか。流れを変える手段を考える
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、6月24日の放送に経済評論家の佐藤治彦が出演。「39年ぶりの円安水準」という言葉も聞こえる中、円安がなぜ続いているのか解説を展開した。
長野智子「政府、日銀は4月下旬から1ヶ月間で総額11兆円を超える円買い・ドル売りもしたと。なぜ円安が続いているのでしょうか」
佐藤治彦「いろんな理由があるんです。これは岸田政権のころから始まったから、高市(早苗首相)さんのせいにするわけではない、私は投資をしているのでこんなこと言っていいのかわからないけど。円安になるとどうなるか。円を売ってドルやユーロなどを買うから円安になっていくんですよ」
長野「はい」
佐藤「どうしても買わなければいけないものは仕方ないでしょう。原油、食料品、鉄鉱石など。しかし日本政府は安倍政権時代から円安が始まっていたのに、何をしたかといえば、わざわざNISAというものをつくって。外国の株式を買っても無税にします、としていた」
長野「うん」
佐藤「いま積み立てNISAと、個別銘柄を買うNISAと2種類ある。積み立てNISAだけで年間10兆円以上の外国の株式を買っているんです。つまりそのぶん、円安が進む。それを国が奨励している。NISAでね、税金はかかりません、買いましょう、と。財務省は何しているかといえば、11兆円かけて円買い・ドル売り介入です。おかしいでしょう」
長野「していることがチグハグです」
佐藤「NISAの原型をつくったのはイギリスなんです。始めたものを各国がマネして、日本も続いた、と。イギリスは『ポンドにとって決して良いことではない』と言って、いまでは外国の株式や外国に投資するものに関しては制限をかけているんです。日本は制限をかけず、どんどんおやりなさい、と。日本の個人が外国に投資して、円安が進んでしまう。もう1つ、円安が進んでいる理由があって。日本の企業はすごく利益を出すんです」
長野「はい」
佐藤「けれど日本は少子化が進んでいるでしょう。様々な企業、たとえば生命保険会社だろうと製造会社だろうと小売りだろうと、外国に投資して。外国の事業で儲けている部分も多いんです。それは仕方ない。しかしながら外国で儲けて得たお金を使って、もう一度、円を買って日本に利益を戻してくれれば、これは円高方向の動きになります。でも外国で儲けたお金を外国に置いたまま、また投資している」
長野「うん」
佐藤「日本からお金が出ていって、戻ってこない。こういう流れがあるんですね。そこを根本的に抑えないと、まず円安は止まらない。とはいえ目先はどうすべきかといえば、経済の原理に戻るけれど、金利を上げて物価高を抑える、円安を抑える、ということですよ」
長野「はい」
佐藤「でもじつはいま、金利を上げても物価高を抑えることって、なかなか難しいんです」
このあとは物価高を抑えることの難しさについて、また今回の利上げに関して、佐藤が解説を続けた。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時~5時、火曜~金曜午後3時~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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