「アリ先生」語る。「社会進化は人間より上」「よく見る働きアリはおばあちゃん」

「アリ先生」語る。「社会進化は人間より上」「よく見る働きアリはおばあちゃん」

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、7月8日の放送に岡山理科大学理学部動物学科教授の村上貴弘が出演した。『アリ先生、おしゃべりなアリの世界をのぞく』という著書も発売している村上が、アリの実態、社会性などを語った。

大竹まこと「アリの研究は何年ぐらい続けていますか?」

村上貴弘「22歳から始めていて、33年になります」

大竹「『アリ先生、おしゃべりなアリの世界をのぞく』(昨年発売)という御本はどれぐらいかけてお書きになったんですか?」

村上「執筆は1年ほどですが、かなり昔から考えていたテーマで書かせていただきました。昔はアリを家で飼っていたんですが、研究室にいっぱい飼っていたので、そっちに持っていって、大学で世話しています」

大竹「結婚はしていると。奥様は?」

村上「生き物好きなので大丈夫です」

水谷加奈「なんでアリを研究しようと思ったんですか?」

村上「社会性のある生き物を研究したくて。鳥やサル、ネズミなど。その中にアリもあって。そういうとき研究室の教授に『アリ、やってみないか』と言われて。最初は小さくて、地味だな、と思っていました。でもいろいろな先輩の調査などに付き合ううちに、アリってかなりおもしろいぞ、と。わからないことだらけだ、ということでハマっていきました」

大竹「アリの社会性というのは?」

村上「アリは、専門用語でいうと『真社会性』の昆虫で。社会進化段階が人間より1つ上なんです。人間は『亜社会性』でサブソーシャルといって、少しシンプルなんですね。比べるとアリは、たとえば産卵に特化した女王アリがいる。子供は産まないけど世話をする働きアリがいる。世代が重複して何世代も一緒に暮らす。集団で保育を行う。こういう条件が重なると真社会性となるんです。これは人間にはない」

大竹「俺たちより上ってこと?」

村上「上です。残念ながら、社会進化でいうと」

大竹「分業化というか、働きアリは働くだけ?」

村上「働く中でもいろいろと分業します。子育てだけする個体もいれば、エサをとってくるだけ、門番するだけ、という場合もあって。年齢によって仕事も変わるんです」

大竹「アリは何年、生きているんですか?」

村上「我々がよく見るクロヤマアリだと2、3年は生きます。昆虫の中では長生きです。ご存じないかもしれませんが、働きアリはすべてメスなんです」

大竹「そうなの? へえ~!」

村上「おばあちゃんになっていくと、外の危険な仕事も行う、と。人間と逆です」

水谷「おばあちゃんが外に出て危険な仕事をする?」

村上「よく目にする働きアリは、ほとんどがおばあちゃんだと思って大丈夫です」

このあとは「オスは基本的にいない」というアリの生態、ヒアリの危険性なども話題となった。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~15時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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