【アナコラム】斉藤一美「山寺参詣」

【アナコラム】斉藤一美「山寺参詣」

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▼9月25日配信号 担当
斉藤一美アナウンサー

『閑さや岩にしみ入る蝉の声』という
松尾芭蕉の名句はここで詠まれました。

立石寺(りっしゃくじ)。通称「山寺」です。
山形県山形市にあります。
頂上の奥之院までは1015段もある石段を
歩かなければ辿り着きません。

息子が山形で暮らすようになって9年目。
軽装でもOKとはいえ足腰が元気なうちに
せめて一度は上りたい
…という願いがようやく叶ったのです。
暑さの峠を越した今月初旬
秋晴れの空に届けんとばかりに
山寺の蝉は羽を震わせていました。

芭蕉の句は短冊にしたためられて
この”せみ塚”に納められています。

途中、指三本分の幅しかなさそうな
狭い石段もある中を足元に気をつけながら
ゆっくり、ゆっくりと上り続けました。


一段上るごとに煩悩が消えていく修行の道…
と言われているようですが
集中力を高めて歩くため自ずと無の境地で
時を過ごすからそう感じるのではないでしょうか。

貞観(じょうがん)二年…
西暦でいうなら860年に開山したので
今年で1167年目!山寺はまさに天台宗の古刹です。
頂まで上りきった末に山から合掌する
心の中には邪念のかけらもありませんでした。

首にかけたタオルは推しのアイドルグッズですが
そこら辺は”参詣者が見せる時代の移ろい”
…ということでご容赦いただきたく存じます。

この現地限定販売Tシャツが
山寺の山頂へ行ってきた何よりの証です。

山寺への道のりは
上りよりも下りの方がキツく感じました。
これから行かれる方は無理せずにゆっくりと
必要ならば手すりを使うことをお奨めします。

あと、郵便配達や宅配便といった業者の方々も
山門からひたすら歩いて頂上を目指していました。
何と大変な仕事でしょうか。

【アナウンサー/斉藤一美】

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